ソーセージのcoronal section

研究室の昼休み,Kさんがソーセージ入りのカレーの話をしていた*1.Nさんがソーセージはcoronal sectionにするの?と尋ね,Kさんが「その通り」と会話しているのを聞いていた.

 oblique sectionにすれば表面積が大きくなり,ルーが良く絡んで,もっと美味しいに違いない.だが,parasaggital sectionにすれば,さらに表面積は大きくなるはずだが,どうにも美味しそうな感じがしないのは,何故か?と考えた.美味しさに及ぼす効果は具の表面積に依存して規定されて口腔に持ち込まれるルーの量だけではなく,具が口腔内において及ぼす体性感覚情報にも影響されるに違いない.一般的にカレーの肉はおおよそ塊状で,牛丼の様な薄切り肉をあまり用いないのは,きっとそのためなのだ,と二人の会話を聞きながら考えた*2

*1:Kさんが言うのは魚肉ソーセージで,それにはデンプンが含まれているためなのか(?),煮込むと膨張するらしい.

*2:“美味しさ”とは,味覚だけでなく,視覚や体性感覚,他のいくつもの感覚モダリティーを統合した高次の現象なのだ.