研究室の日常

頭が上がらない

スクリプトを作っていた。骨格を作り終えて*1、計算させたが、エラーがでて走らない。最初は思いつくままに手を入れたが直らないので、結局それぞれのステップを一つづつチェックし、問題箇所を特定した*2。解決を試みたが上手くいかず、一週間経った。 一晩…

明日から実習

今日はオリエンテーション。明日から実習です。

卒業式

博士課程のTさん、修士課程のNさん、研究医プログラムで実験した学部のMさんが卒業。留学生のTさんは帰国、Nさんは就職、Mさんは研修医。皆さん、おめでとうございます。とても実り多い日々でした。

カッコいい構造

「大学院入試の面接で、どんな構造がすきか?と聞かれて、脳と心臓と答えたことありますよ」と言ったあと、「脳とか心臓とかぐにゃぐにゃ形が変わって、カッコいいですよね」と付け加えたら、循環器が専門のKさんに、最近の学生はそんなふうには思わないよう…

区切りの向こう

いろいろな節目があるのだが、そのなかでも一つの区切りになった気分。けれども翌日には次の解析を始めて、その向こうの区切りのありかを探っていたりする。次の区切りにたどり着くのはxxxxの頃かな?もっと時間がかかるかな?そこで見える景色はどんなもの…

機序と共感

運営やら科学のコンテンツやら方向は異なっているが、レポートを書いたり助言したりすることが続いたとき、共通点に気づいた。振り返ってみると身につまされ、落とし穴にハマりがちな機序も想像した。いろんな意味で共感もするが、考えさせられたのである。

博士論文予備審査

水曜日にTさんの博士論文予備審査があった。 彼女にとっては、4年間の大学院を過ごしての、最後の試験。この数週間の緊張していた様子をみて、自分が留学先で初めてのセミナーをしたときのことを少し思い出していた*1。 予備審査を終えてTさんはホッとした…

地震のあとの研究室

能登半島地震の現地は厳しい状況が続いていて、とても心苦しい。 地震のあとの研究室はこんな感じ。 休み中で研究室にヒトがいなかったので、けが人が出なかったのが不幸中の幸いでした。現在は復旧しています。 休みの間に長い計算を走らせていた、研究室内…

カピバラ銭湯6年過ぎ

初雪降りました。少し遅れましたが、6年過ぎました。アクセス総数は79078。 最近のアクセスは 19% 精巣導帯,精巣下降,鼠径管*1 昨年からのアクセス増加が10272なので、その中の1900回程度が↑を見ている勘定になるの?ややびっくり。 14% ブログトップ*2 1…

青汁流行

Nさんから「一度飲んでみるといいですヨ」と一本の小さなスティックに入った青汁をもらった。 研究室で青汁が流行っているようなのである。研究室の二人がそれぞれ違った飲み方で別々に始めていた。Sさんは牛乳に溶いて飲んでおり、Aさんはストイックに水で…

NetLogo workshop

毎年、大学院で個体基盤型モデルとNetLogoの選択授業を開いています。今年は工学系の博士課程の二人が選択したので、ワークショップをしました。

バファローズ

私のバファローズは阪急と地下鉄と近鉄を乗り継いで見に行った藤井寺なんだよなぁ(古)。 ja.wikipedia.org

冷たい雨の翌日

Tさんの原稿もまとまりそうなので、解析を再開しようかな。

不足と不安

ちょっとした用事があって、臨床実習をまわっているT君があらわれた。多くの学生がそうであるように、いきいきと勉強しているようなのだが、不安だという。T君が選んだような仕事では、これで全てOKで不安も何もない状態がおとづれるときはないだろうよ、知…

なにもいわずにニコニコ

その日に用事があって行けません、と言われてとても困った。問い合わせに答える説明の言葉を探すのは難しく、実際にはそれは見つからない。きっとそれは説明の問題ではなくて、理解の問題なのだろう。その内容の意味を自分で理解してもらうほかないので、言…

スケッチ

「スケッチを描くのが実習の目的ですか?」と質問をされたので、「手段です。スケッチを描く目的は理解を表現することです。」と答えた。 当たり前な質問には、本質があったりする。当たり前だから、そんな本質は語られないことがある。

講義と実習

明日から、講義と実習。大学の暦的には、もう秋。暑いけれど、実習室、大丈夫か心配。やれやれ*1。 *1:そしてその先には試験

曲がっている

時間をかけて考えると、思ってもいなかった解釈に気づき、新しいアイデアにたどりつくが、振り返ると、単純さに驚く。それは、普段に考えているスジが真っ直ぐではなく、曲がっているためである*1。 *1:それに、また、気づかされた自分を見つめる。

次はなにか

4年ぶりにメインの学会にいった*1。春に参加したのは方法論に基盤をおいた100年以上続いている伝統的なhard-wiredな学会*2なのに比べて、これは学際的な学会だ。中心的なテーマは移り変わっていく。勃興*3・興隆*4・応用*5のヒトの一生のような経過をたどる…

カワイイ

研究室配属で私達のラボに通っているK君はPythonを使うことができる。手作業で長い時間と労力をかけていたデータ処理を頼んでみた。headlessの方法はうまく行かずに苦労していたので、思いつきでGUIを動かしてみたらと言ったら、彼はスクリプトを一日で作っ…

オープンキャンパスで受付を尋ねる

普段は静かな休日の朝、研究棟を訪れると、多くの人が入り口に集まっていた。そのなかに学務課のHさんの姿をみつけ、その奥では薬学部のSさん(教授)がにこやかに訪れた人々を応対していた。1階にある大きな講堂を使って、薬学部がオープンキャンパスを催…

さらば

Aさん*1が亡くなったという連絡があった。私が大学院生だったころ、彼は憧れの一人だった。広島で開かれた発生生物学会*2*3の帰りに、帰路の深夜高速バスを待つまでの間、立ち寄った平和記念資料館の入り口で、偶然に出会って一緒に見学した事があった。 言…

専門家

実習中に、雑談をしていて、研究の専門の話になったので、↓を話したら、 kapibarasenn10.hatenablog.com 「衝撃的です」とか「ここにいるみんなそれを信じてますよ」とか言われた。

開始

解と対応する戦略が生じるか確かめるために、nlrxスクリプトを96個作り、5台使ってパラレルに走らせることをはじめた。

「何を明らかにするために、何をするのか」

いつも使っているエディタ*1がChatGPTインターフェースを内蔵するようなったことは知っていたが、適当に遊ぶ以外には触っていなかった。ふと思いついてスクリプトを書くときに聞いてみたら、あっという間にやってしまった。 これまで、(1)検索ウィンドウ…

遺残構造から過去や未来をイメージする

私達の大学(医学科)の解剖学教育は、実習での探索を少ない講義が補う形式である。講義が少ないおかげで、実習前に予習する時間を十分に取ることができるうえ、他のヒトの話を(受動的に)聞く機会に飢えている状態になるのか、時折行われる講義が珍しいの…

コンニチの口頭試問事情

実習の口頭試問(一回目)があった。moodleで集まった振り返りを見ると、学生の皆さんはこのような形式の試験を受けたことはこれまで殆どなかったようで、不安に思ったり、過度に緊張したり、そんな様子が見て取れた。そこまで敏感に反応しなくてもよいのに…

I君

チュータリングに訪れたI君が、「一通り、科目が終わってみると、なんだか何もわかっていないような気がするんです。」というので、「それは君が真剣に取り組んでいる証拠だとおもうよ。」と話した。「もう全て理解した、というヒトなんてどこにもいないし、…

「こんなにたくさんのヒト」

4年ぶりに対面で開催された学会にきた。大学院のTさんは「こんなにたくさんヒトがくるんですか」と言ったが、これは比較的に小規模の学会だ。昨年の最初の発表がオンラインで、集まっている感が殆どなかったので、そんな気持ちになったのだろうか。

それも論文、これも論文、どれが論文?

関わっている仕事について話してほしいと頼まれた。それは研究とか教育ではなく、運営のシゴトだ。資料を読んで、これまでの知識に最近のものを加えて、理解をアップデートした。資料をまとめて、提示用のスライド原稿*1を作る作業は楽しく、やり甲斐も感じ…