研究室の日常
スクリプトを書くときに、少なくとも私にとって、AIは不可欠になっている。出来上がったものに誤りがないかとか、表現がわからなかったときに尋ねるとか、ときには大雑把なアイデアを実現する枠組みを聞くとかまでもにも利用できる。もちろん、的はずれなこ…
前期が終わったと思ったら、後期が始まり、一年生の講義の一回目を話してきた。不安そうな顔をした学生さんたちに、オリエンテーションをして、ほんの少しのさわりだけを話すなかで、"大学って、サブスクだよなぁ"と思った。おまけに学費は経済的。海外の医…
前期が終了した。 「実習していた時は思わなかったけれど、勉強していて、なにもわかっていなかったことに気付かされた、ただしていただけだった」とO君が言っていた。ひとつは正しい、そしてひとつは正しくない、と私は思った。 「何にもわかっていなかった…
Tさんの論文がpublishされました。 https://www.eneuro.org/content/11/7/ENEURO.0069-24.2024 Journalのtop pageに彼女の撮影した写真が表示されています*1 *2。 *1:https://www.eneuro.org *2:いずれ更新されてしまうでしょうけれども、、
行事*1があって標高の高い街で一日過ごした。そこは風が涼しく、爽やかなところで、行われたことにふさわしいところだった*2。おめでとうございます。 *1:かつて研究室ですごしたKさんの結婚式 *2:おりてくると、いつも通りの熱風。
研究室までの道のりにはアサガオが自生している。ことしは7月8日の朝に最初の花がひらいた。一週間ほどの間、ポツポツと花を開く。その間、他の草がどんどんのび、やがてアサガオを隠す。
Tさんの論文がacceptされました*1。 マウスの外側手綱核*2の後側にグルタミン酸作動性興奮性パルブアルブミン神経細胞*3が豊富に分布し、前後軸トポグラフィー形成しているという発見です。 おめでとう、Tさん*4 *1:https://www.eneuro.org/ *2:http://www.s…
仕事で運営に関わっている人たちの懇談会によばれて、参加して、はなしをしたり、質問に答えたりした。その中のミニコンサートを演じるヒトたちを、自分が授業でしている様子と重ねていた*1。 抑制しないように、引き出すように、楽しいように。 学生の発表…
この季節、月曜から木曜の午後に学生実習があるが、金曜日は例外である。 あさイチにスクリプトを書いてグラフを作り、書きかけの論文を直して、午後からシミュレーターのプログラムのアイデアを頭の中で転がしたあとに、作り始めたら、ほどなく完成した。念…
Nくんは友人を連れて岩を登りに行くのである。30mといえば建物の何階ぐらいであろうか、それを登るのである。考えただけで危なそうであるが、再現性の高い確立された技術を利用して安全に登るのだという。それはいわゆるアドベンチャーだろうし、その結果に…
例年通りの実習の季節を過ごしているのだが、この期に及んで覚えてしまった*1。これまでできなかったのか?と言われても仕方ないのだが、慣れもせずにまだ新しい経験をしたことに、単純に驚きもし、うれしくも思う。 *1:何年やっているかは内緒である。
スクリプトを作っていた。骨格を作り終えて*1、計算させたが、エラーがでて走らない。最初は思いつくままに手を入れたが直らないので、結局それぞれのステップを一つづつチェックし、問題箇所を特定した*2。解決を試みたが上手くいかず、一週間経った。 一晩…
今日はオリエンテーション。明日から実習です。
博士課程のTさん、修士課程のNさん、研究医プログラムで実験した学部のMさんが卒業。留学生のTさんは帰国、Nさんは就職、Mさんは研修医。皆さん、おめでとうございます。とても実り多い日々でした。
「大学院入試の面接で、どんな構造がすきか?と聞かれて、脳と心臓と答えたことありますよ」と言ったあと、「脳とか心臓とかぐにゃぐにゃ形が変わって、カッコいいですよね」と付け加えたら、循環器が専門のKさんに、最近の学生はそんなふうには思わないよう…
いろいろな節目があるのだが、そのなかでも一つの区切りになった気分。けれども翌日には次の解析を始めて、その向こうの区切りのありかを探っていたりする。次の区切りにたどり着くのはxxxxの頃かな?もっと時間がかかるかな?そこで見える景色はどんなもの…
運営やら科学のコンテンツやら方向は異なっているが、レポートを書いたり助言したりすることが続いたとき、共通点に気づいた。振り返ってみると身につまされ、落とし穴にハマりがちな機序も想像した。いろんな意味で共感もするが、考えさせられたのである。
水曜日にTさんの博士論文予備審査があった。 彼女にとっては、4年間の大学院を過ごしての、最後の試験。この数週間の緊張していた様子をみて、自分が留学先で初めてのセミナーをしたときのことを少し思い出していた*1。 予備審査を終えてTさんはホッとした…
能登半島地震の現地は厳しい状況が続いていて、とても心苦しい。 地震のあとの研究室はこんな感じ。 休み中で研究室にヒトがいなかったので、けが人が出なかったのが不幸中の幸いでした。現在は復旧しています。 休みの間に長い計算を走らせていた、研究室内…
初雪降りました。少し遅れましたが、6年過ぎました。アクセス総数は79078。 最近のアクセスは 19% 精巣導帯,精巣下降,鼠径管*1 昨年からのアクセス増加が10272なので、その中の1900回程度が↑を見ている勘定になるの?ややびっくり。 14% ブログトップ*2 1…
Nさんから「一度飲んでみるといいですヨ」と一本の小さなスティックに入った青汁をもらった。 研究室で青汁が流行っているようなのである。研究室の二人がそれぞれ違った飲み方で別々に始めていた。Sさんは牛乳に溶いて飲んでおり、Aさんはストイックに水で…
毎年、大学院で個体基盤型モデルとNetLogoの選択授業を開いています。今年は工学系の博士課程の二人が選択したので、ワークショップをしました。
私のバファローズは阪急と地下鉄と近鉄を乗り継いで見に行った藤井寺なんだよなぁ(古)。 ja.wikipedia.org
Tさんの原稿もまとまりそうなので、解析を再開しようかな。
ちょっとした用事があって、臨床実習をまわっているT君があらわれた。多くの学生がそうであるように、いきいきと勉強しているようなのだが、不安だという。T君が選んだような仕事では、これで全てOKで不安も何もない状態がおとづれるときはないだろうよ、知…
その日に用事があって行けません、と言われてとても困った。問い合わせに答える説明の言葉を探すのは難しく、実際にはそれは見つからない。きっとそれは説明の問題ではなくて、理解の問題なのだろう。その内容の意味を自分で理解してもらうほかないので、言…
「スケッチを描くのが実習の目的ですか?」と質問をされたので、「手段です。スケッチを描く目的は理解を表現することです。」と答えた。 当たり前な質問には、本質があったりする。当たり前だから、そんな本質は語られないことがある。
明日から、講義と実習。大学の暦的には、もう秋。暑いけれど、実習室、大丈夫か心配。やれやれ*1。 *1:そしてその先には試験
時間をかけて考えると、思ってもいなかった解釈に気づき、新しいアイデアにたどりつくが、振り返ると、単純さに驚く。それは、普段に考えているスジが真っ直ぐではなく、曲がっているためである*1。 *1:それに、また、気づかされた自分を見つめる。
4年ぶりにメインの学会にいった*1。春に参加したのは方法論に基盤をおいた100年以上続いている伝統的なhard-wiredな学会*2なのに比べて、これは学際的な学会だ。中心的なテーマは移り変わっていく。勃興*3・興隆*4・応用*5のヒトの一生のような経過をたどる…