2018-02-01から1ヶ月間の記事一覧

表現型可塑性②

ウォディントンは遺伝子型を表現型に転換する進化的研究が必要だと述べ,遺伝子から個体に到達するためには,遺伝子型を表現型に繋ぐ機構があると考えていた.遺伝子型の内部には幅を持った表現型をつくるという反応基準が存在する.このような表現型可塑性…

表現型可塑性①

数理的なモデルは突然変異と組換えが集団の中に優勢な表現型を1つの型から別の型に変えうることを示した.しかし,体の構造が進化する理論と,遺伝的な変化の理論は,同列では無い.現代の総合説は自然選択が作用を及ぼす形態の変異を充分に説明しなかった.…

F君

私達の大学では5月に医療系学部の新一年生が連れだって,地元の景勝地,立山室堂で野外研修を行い,親睦と多職種連携教育と大学生活のオリエンテーションとしているが,その新入生合宿研修の時に初めて会ったのがF君である.野外研修に入る前にアイスブレイ…

動脈吻合のbenefit

(「機能的終動脈」からつづく) 身体の中には動脈の吻合が多く見られる場所もある.肩関節周りでは肩甲上動脈と肩甲下動脈が肩甲骨の背側で吻合している様子を肉眼で観察することができる. *1 膝関節の周りには膝窩動脈の枝が膝関節動脈網を作っている. *2 …