その文章はなんのためにある?

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長い文書を準備する作業をしているヒト達の案についてチェックした時に,冒頭の文章は不要では無かろうか,というコメントがあり,同じように感じていた.共有されない組織の理念には,何かを引き起こす作用は少なく,紋切り型になってしまっていた.
 ぼんやりとして実態のはっきりしない理念を表現することは容易ではないし,その結果が及ぼす実体がかっちりとしているかどうかも明らかでなく,何かのためにそれを作っているという感覚が私には希薄だった.
 自分の実験におけるアイデアを表現するのさえ,時には困難を伴うけれど,結果が全て自分の帰されることは,簡潔でいさぎよい.目の前にある実験結果を見つめる努力を惜しんではいけないと感じた出来事.