いままでに創った245世界を再計算して，再解析している．
データ処理計算で1ファイルあたり，長い場合には1段階30分ほどかかっていたので，数十ファイルについて，6段階の計算を順次行っていても，省力している実感はあった．けれども，この6段階をつなげることはできるだろうし，そうすると半日毎にファイルの入力に手間をかける必要はなく，一度流し込んだ後は，他の事に集中して取りかかることができると，ふと気がついた．
失敗しながらコードをつくっている途中の数日間*1に，行列の計算の仕方をおぼえた．自分の未成熟な考えのような，迂回路のように折れ曲がっていたコードは，シンプルに一直線になり，計算速度が速くなった．自分の考え方は heuristic で，それを論理的と勘違いするせいで上手くいかない，いつもの傾向に直面して，少しがっかりしていた．コードの違いが計算効率の違いにつながることを，経験しながらでしか理解が進まないことが歯がゆく，そんな自分を愚かに思うが，そうしながらでも進んでいくしかないのだろう，と引き受けていく気分である．
*1:困難の中では，それまでこころを悩ませていた事柄はどこかへ消え去って，忘れてしまう．それは些細なことだったのだと気付く．そんな事にエネルギーを割いていた自分はサボっていただけなのだ．
