しばらくしてから気がついた

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実習の冒頭の10分間をグループ内討議にあてて,予習内容と進行状況や理解の共有と疑問の抽出をしている.実際にはガヤガヤと皆は自由*1に話している.その間,実習台の間をふらふらしていたら,

「もう〜,勉強しない〜!!!」と,にこやかな声が横で聞こえた.

「〜勉強してよ〜」
と合いの手を入れたら,予想外の方向からの反応に驚いた様子で,こちらを向いたSさんが,
「あ,すみません,勉強します.」と返事をした.

 その時には分からなかったのだが,Sさんは,この期間,これまでにない量の勉強をして,一日のほとんどの時間を予習と復習に費やしていて,もうこれ以上は経験した事が無い,ということを言っていたのだろう,としばらくしてから気がついた.

 簡単に言ってしまって,Sさんには申し訳なかったなあ,と思った.これから興味深い構造を次々と観察する事ができるから,努力の苦労は報われるだろうし,それを感じとって,面白さに気付いてくれれば良いのだけれど.

 

*1:もちろん実習について