大学の授業が止まっている.
再開までの間に,実習スケジュールの組み直しをする中で*1,いつもの時間にオンラインでmoodle経由のオフィスアワーをしたら*2,二人が来訪!*3.予習内容についての皆に理解を導く良い質問は了解を得て,ディスカッショントピックで公開した.
そんな中,大学全体は講義のオンライン化を行なっている.私の担当する実習では,誰も利用していなかった頃からmoodleを使っていて,5年前から各日の実習の冒頭開始時に行っていた小講義の動画を載せ,3年前から小テストを付け加え,昨年からはハンドアウトも過去問も全て載せているけれども,これ以上の教材を載せることはしばらく*4できないかもしれない*5.
大学で行われている全ての講義の動画資料などをmoodleに載せるには,私達の大学のサーバーの容量が不足するのだそうだ*6.あちこちの大学も同様にサーバー容量の問題があるらしく,苦心しているようだ.聞いたところ,サーバーやネットワークに及ぼす負荷が最も少ないのは,講義の音声データとスライド原稿のpdfを別々のファイルに保存して,所定の場所に置き*7,受講者は音声データを聞きながら,手元の端末でpdfを見る方法らしい.当初に想像したzoomを使ったリアルタイム配信がうまくいかなかったりして,楽観的なものではなく,実現可能な最適解を手探りしている.
配信の方法の事ばかりが語られるけれど,良いものから凡庸なものまでの実質的な差が,オンラインにしたところで無くなる筈もなく,良質なコンテンツが求められるのは変わらない.私が担当する対面型の講義は従来のままなので,これからオンライン用コンテンツを作らなければならない.