「教科書や参考書に正解があるという固定観念」を乗り越える

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Sくんはとてもきっちりしていて,用語の正確な使い方に気をつかっていた.例えば,

>回旋筋の停止が起始の椎骨の橫突起からより1~2つ上の棘突起、多裂筋の停止が起始の椎骨の橫突起から3~5つ上の棘突起となっているのですが、説明として上記の表現は適切でしょうか?

「そう思うけど,どうして?」と返信したら,

>回旋筋や多裂筋の起始と停止の位置といったように、参考書によって表現方法が多数あり困惑していました。伝わる表現であれば、自由で構わないということでしょうか?

と返信くれたので,

「S君の質問は↓に似ているね.

 

https://kapibarasenn10.hatenablog.com/entry/2020/05/25/000000

 

実物の様子を説明できる必要があります.あなたの理解を分かりやすく表現する様に答えるとよいでしょう.」


と答えた.そうすると,

>「教科書や参考書に正解がある」という固定観念に縛られすぎていたようです。まずは献体に注目し、その様子を理解しやすい視点を今後教科書や参考書を元に探していこうと思います。

と返信が来た.S君が開眼する様子を目の当たりにして,とてもうれしい.