RNetLogoを使って世界の創造を自動化

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これまでに創った世界を最初から再計算し,それぞれの世界での3つの指標を求めるために,パラレルにRを走らせた.以前よりもスクリプトが単純になったので,一世界当たりに要する時間は短くなったし,一連の計算を段階毎に分けることもないので,労力は減った.一台は 二日で計算を終えたが,他の一台は計算速度に劣るので,三日を要した.出来上がった900のcsvファイルを,再びRに流し込み,数千のグラフを作り観察したが,200余りの世界に意味は無く,100程の世界から次の仮説を立て,有効な世界のパラメーターを細かく変更した世界をさらに創り,解析することにした.

 世界を創るには手間と時間がかかる.スライダーを動かしてNetLogoのパラメーターを変えて保存し, setupのボタンを押して初期化して, goのボタンを押して走らせる.はき出されてくるファイルを Rでまとめる.一連の操作に約35分かかる.一日中コンピュータの前に座って,15世界を創れば多い方だ.このtediousな状況を変え,創造的なことにエネルギーを割くことができれば,有意義だろう.

 RからNetLogoを操作するRNetLogo *1 を用いて,世界の創造を自動化し,同一条件の世界を繰り返して作成するコードを作った.けれども条件を変えながら異なる世界を次々と創るまでには,まだ至っていない.

 誰もいない里山には少しだけ涼しい風が吹いている.蜂と蝿の羽音とキリギリスの声.セミは鳴いていない.