学会@オンライン(2)

f:id:kapibarasenn10:20210404133033j:plain

 オンラインでの学会では,それなりに困ったことがあった.
 オフィスで聞いているものだから,普通と同じように電話がかかってくるし,ヒトが訪れる.それまで考えていることは全て中断し,多くの場合にはもとに戻ることはできないので,学会に参加する意味がない.自分が話したときは日曜だったので電話はかかってこなかったが,もし発表が平日なら,電話線を抜いて,部屋の入り口に張り紙をしておかなければならなかっただろう.
 会場の雰囲気から伝わる,対面なら当たり前の情報が無いので,発表中の演者へのフィードバックが乏しい.もともと,そういう素因のあるヒトなのだろうが,10分の制限のところ20分間,話が止まらなくなった演者がいた.結局,それ以降は全部遅れた.

 他方で,雰囲気に流されることが少ないので,よく内容が考えられた演題と,そうではなくふんわりした話のコントラストが明瞭になる.良いものは形式に依存せず良い.

 環境が変わると,適応度地形が変わる.選択圧が変わり,それまで繁栄していた形質の頻度が減少し,多様性の中から,それまでとは異なる形質の頻度が増大する.