昨年の春に大学院を修了して博士を得て、お国で働いている元学生さんとゆっくり話す機会があった。どのヒトも同じように博士課程は苦労するものなのだが、彼らの学年はコロナ禍のど真ん中になったので、それまでの誰も経験しなかった別の苦労があった。その中で、彼が言ったのは、政府が、日本人ばかりでなく外国人も含めて、全てのヒトに10万円を与えたことだった、そのおかげで暮らすことができた、ということだった。その後に命を落とした時の首相に彼は心から感謝していた。
彼は私たちの国のファンになった。事務官が考えた案にGoを出したのが政治家だろうけど、なんだかとても良かった、と思った。自分がそんな気持ちになることもあるのだ、と気づいて、少し新鮮な気分だった。