もり蕎麦,モンベル,ゴム長靴

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松本からの帰り道に*1,道の駅にある農産物直売所によってリンゴやらブドウやら農産物を買った後,なんてことのない普通の食堂で食べた,もり蕎麦のうまさに,ファインプレーを当たり前の様に見せるさりげなさ,レベルの高さと広い裾野,本場とはこういうことなのだと,ひとりで納得していた.

 そんなときに,以前に出張して訪れた三宮や新宿で,ストックをくくりつけたリュックを背負ったひとを見つけ,六甲山登るのかな,高尾山行くのかな,とか思ったけど*2,喧噪の人波の中でそこだけ浮いたモンベル*3やマムート*4の佇まいに,複雑な気分になったことを思い出した.

 雨が降っていないのを確かめて,いつもの道具を簡単に詰めて,20分ほどで着いた登山口から,てくてくと歩いた道のりにはヒトの姿はない.辿り着いた山頂では,私よりもずいぶんと年上の地元の長靴履きの老夫婦が,水筒のお茶を飲んでおり,そちら側から登ってくるヒトはめずらしいのだよ,と声をかけられた.

 雪を被った山々を眺めて,インスタントコーヒーを飲みながら,先週の結果に悩んで,考えをまとめて小さなノートに書き留めた.