カッコいい構造

「大学院入試の面接で、どんな構造がすきか?と聞かれて、脳と心臓と答えたことありますよ」と言ったあと、「脳とか心臓とかぐにゃぐにゃ形が変わって、カッコいいですよね」と付け加えたら、循環器が専門のKさんに、最近の学生はそんなふうには思わないようなんだよね、と言われた。きっと彼も心臓をかっこいいと思ったことがあるのだろう。
 その話を春解剖に来ている学生のNさんとIさんに話すと、「男の子がガンプラかっこいい、って言っているみたいですね」と笑われたけど、確かにそんな感じだ。

区切りの向こう

いろいろな節目があるのだが、そのなかでも一つの区切りになった気分。けれども翌日には次の解析を始めて、その向こうの区切りのありかを探っていたりする。次の区切りにたどり着くのはxxxxの頃かな?もっと時間がかかるかな?そこで見える景色はどんなものかな?

機序と共感

運営やら科学のコンテンツやら方向は異なっているが、レポートを書いたり助言したりすることが続いたとき、共通点に気づいた。振り返ってみると身につまされ、落とし穴にハマりがちな機序も想像した。いろんな意味で共感もするが、考えさせられたのである。

AIが講義をする未来

多様な学生がいる授業でどのように工夫するかという題材で大学院のFDがあった。
毎年、留学生と日本人の学生が混在するクラスでどうするか困るヒトがいるらしい*1

この議論が一昨年に行われていたら、語学の能力についてになるのだろうけれども、ChatGPTとかリアルタイムAI翻訳とか、いろいろと昨年から現れたから、テクノロジーの利用の方向に議論が広がった。言葉を逐次英語に自動翻訳して音声が流れるスマホアプリをつかうデモ動画を見ると、ずいぶんと現実的なことらしい。楽観的な気分になったヒトがいたところで、次のような議論になった。

、、、けれども、講義の内容はサーバーに保存されて共有され、AIはいづれ講義をすることができるようになり、教員は講義をする必要がなくなり、、、

将来に私達はこんな未来に直面するかもしれない。研究だけするようになるのか?そんなことでもあるまい。Selectionが行われて、教員自身が少なくなるのだろう。

そんな中にも良い点はあるに違いない。それはなんだろう。その結果、どんな機能が生じるのだろう。

 

*1:わたしはすべて英語でするけどね。

博士論文予備審査

水曜日にTさんの博士論文予備審査があった。

彼女にとっては、4年間の大学院を過ごしての、最後の試験。この数週間の緊張していた様子をみて、自分が留学先で初めてのセミナーをしたときのことを少し思い出していた*1

 

予備審査を終えてTさんはホッとした様子で、聞きに来ていた同郷の留学生に祝福されていた。

 

さて、次は原稿の書き直しと、質疑応答作成。