雨と風

この時期、山頂の雨はあまり経験がなかった*1。リフトは貸し切りで、バーンには一人も居らず、何も気にせずに、大きなそして小さな弧を描いた。ボードのカービングが深く刻んだ一本のシュプールに、交差するようにエッジを立てた。強い風にあおられてバランスを崩しながら、立ち向かった。三本滑り降りると、アンダーウェアまでずぶぬれだった。

*1:山麓の気温は7度。