オリンピックが開かれており,ついつい見ており,とても楽しんでいるのだが*1,ふと,スポーツ競技って,何の役にも立たないよね,と心の中の私がつぶやいた.
スポーツ競技は直接に役に立つというよりは,ヒトビトの内面に(情動に)影響して*2,購買行動や生産活動とかに影響して,二次的に「役に立つ」効果*3があるのだろう.けれども,スポーツを受け入れて喜ぶのは,そんな波及効果まで計算している訳ではなかろう.
基礎的な科学研究は役に立たない,といつもいつも言われて,基礎的な分野の多くの優秀な研究者が,誠実に説明しているのに,それがひろくヒトビトの心に響いたという話しは控えめに言ってあまり聞かない.
役に立つとは繁栄に結びつくことではあるのだろうけど,情動に働きかける(気分が良くなる)ことで,実利に置き換えられるのだろうか?
そうならば,研究と共に広く多くのヒトビトに働きかける表現活動をセットにして,研究者の内面がヒトビトに共有されれば,「役に立たない」なんて言われなくなるかも,と考えて,良いアイデアを見つけた気分にひとりでなっていた.そうすれば,私達の研究が理解されるに違いない,と.
そこで,研究で味わう気分をリストアップしてみると,期待,喜び,後悔,悔しさ,悲しさ,絶望,怖れ,あきらめ,,などなどだった*4 *5.