10数年前に当時の大学院生と行った実験について書いた論文がある.それを引用した論文原稿の査読の依頼が回ってきて,懐かしい気持ちになった.隅々まで読んでreviewを作り,〆切前にアップロードした.
COVID19禍のもとで,コミュニケーションの方法は随分と変わったけれど,論文を書き,読むという伝統的な科学コミュニケーションの安定性は大きい.
とはいえ,方法は随分変わり,大学院生の頃に習ったちょっとした便利な技*1はいまではまるで役に立たず,「昔はこうだったんだよ」という笑い話のネタには事欠かない*2.
〆切をクリアしたほっとした気分で,「いま役に立つことは,すぐに役に立たなくなる*3」と講義で言った.