nlrxを使ってRからNetLogoを操作


RNetLogoを使って,RからNetLogoを操作することができる*1.けれども,この方法では
NLCommand("set parameter i")
のように引用符の中に変数を入れることはできない.世界を順次作成して,進化に及ぼす変数の効果を検討するためには,変数の異なる世界を造るスクリプトを直列につないで,長い文を作成する必要がある*2

 RNetLogoが2014年に公表されてから一定の影響力を保っているが*3,Jan C. ThieleはRNetLogoのサポートを止めてしまったらしい*4.それと前後して,Jan Salecker とMarco Sciainiがnlrxを公表した*5.nlrxではNetLogoコマンドの操作の中に変数を入れることができるようだ.

 ここ一月ほど,我がマシン1号が昼夜をとおして次々と世界を創り,それを2号と3号のRに流し込んで解析をしているけれど,その合間を見つけてnlrxを使ってみようかしら,と思う.外では少し涼しい風が吹いている*6

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*1:https://www.jstatsoft.org/article/view/v058i02

*2:それでも,それはそれで休まずに世界を作成してくれて,tediousな作業を無くしてくれる.

*3:2019,9,1現在,77回引用されている.

*4:https://groups.google.com/forum/m/#!searchin/netlogo-users/R$20nlrx/netlogo-users/Xwnwvmt8ZG0

*5:https://ropensci.github.io/nlrx/index.html

*6:目先の方法論に労力を割いて,本来の目的からそれてはいけない.