送別会

私達の大学では各学年の3ー4人と教員が三人でグループを作って学生支援の単位にしている.そのグループの6年生が国家試験が終えたので,彼らの送別会があった,彼らが実習をしていた頃から時を過ごして,ステージを進んで,受け取る側から与える側に進んでいく様子を感じていた*1

 6年生が,下級生に「解剖ってとっても大事」と私に気を遣って言ってくれるのはとても有り難いのだけど,医学のカリキュラムは裾野から重層的になっているから,一番下の層にある構造(解剖学)とか機能(生理学)は前提の中でも一番最初の前提で,そこを取り除くと,建物全体が崩壊するのはあたり前だよね.下級生には進級するための「科目」としてしか見えていないのだろう*2

  それに加えて,解剖学の研究をしている訳ではないから,妙な気分でした.もしも,解剖学の研究をしたいので大学院に進学したいという人が現れたら,どうしたものか,ということになろう*3 *4

*1:みんなそうだよね.

*2:はやく気づいてほしい.

*3:私達の研究室の大学院の分野名は「解剖学・神経科学」です.

*4:研究内容はこちら.

http://www.med.u-toyama.ac.jp/anat/study.html